「夜読む日記」
「ファンレター」
私の趣味は、家を片付けることである。
ピカピカの家に住んでいるわけではないのだが、ああでもないこうでもないと、ものを動かしたりする時間がなんだかとても好きなのだ。
さてさて、私が大切にしているものの一つにファンレターがある。
「ファンレター」・・・こんな私には勿体無いぐらい素敵な響きだが、今回は是非そう表現させてもらいたい。
私はイラストレーターで、個展などを開くことがあり、ありがたいことにファンレターをいただくことがある。
私はそれをいただくことがそれがもう、たまらなく、ものすごく好きで、全てを大切にしまっている。
私が展示を始めたのが20歳の頃。
今が35歳なのでなんと15年分のファンレターが家の中ででんとに存在している。なんとありがたいことだろう。
私はことあるごとにこのファンレターを読み返す。
引っ越しとか、大掃除とか、ちょっとめげそうな日とか。
手紙を読み返すとイベントに来る途中、電車の中で急いで書きましたから始まっていたり、日記みたいな可愛いお手紙、手作りのグッズと一緒に渡してくれたり、イラストをつけてくれたり、アカウント名を書いてくれていたり、プリクラが入っていたり
色紙や紙袋みたいな大きなものに書かれたものから、赤ちゃんみたいな小さな便箋に入った小さなお手紙。
その全てに意味があって、ストーリーがあって、手紙はその時を閉じ込めている。
こんなに贅沢なプレゼントがあるだろうか。
私のイラストを見つけてくれて、いいと思ってくれて、それを働いたりもらったお小遣いを使って買ったりしてくれて、画集や漫画を読むのに貴重な時間を使ってくれて、それって本当に凄い。
凄く凄く奇跡みたいだと思っているし、私にとっての神様は間違いなくあなたたち一人一人なのだ。
自分に微塵も価値を見出せなかった人生で、私の絵に価値を感じてくれたこと。私は多分私の絵を見つけてくれた人たちや、このコラムを読んでくれているあなたが思っている以上に、あなたたちのことがとても大好きなんです。
貴重な休みの時間を使ってイベントに来てくれること
他に使えただろうその時間に手紙やプレゼントを用意してくれたこと
一生懸命の結果に手に入れたお金で私のイラストに価値をつけてくれること
それがどんなに奮い立たせてくれているか。
本当に本当にありがとうございます。
15年、イベントに来たことを忘れちゃってたり、私なんてもう好きじゃなかったりする人もたくさんいるだろうななんて思うけれど、私は一生あなたが大好きで、あなたの幸せを願っています。
きっとどのアーティストもそう思っているんじゃないのかなって思います。
私のイラストって特殊だし、好きだって言いづらいだろうし、好きなことが恥ずかしいって思っている人もいるかもしれないけど、だからこそこれからもコツコツ真面目にやっていきたいななんて思ったのでありました。
今日私は片付けをしながら、又あなたたちを思い出しています。
元気だといいなと思っているし、いつかまたどこかで会えたらいいなとも思っているよ。
明日もかわいいあなたでいてね。



