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スマホのカメラにできること。 vol.10

「かけがえのない日常をもっとたのしく、もっと見返したくなる1枚に」
このコラムでは普段広告クリエイターとしてデザイン会社で働くS o h が、スマートフォンで思い通りに写真を撮るコツをご紹介。いい写真が何かはむずかしいけど、あらゆる人の写真体験がよいものになりますように、そんな願いを込めたコラムです。

ポートレートモードでボケ写真!

みなさまこんにちは、最近ここぞとばかりに主張してくる春のあたたかい陽気にポヤポヤしてしまうSohです。

みなさん今年の桜は見れましたか?
花のうつくしさを味わいながら、ひたすら好きなものを飲み食べするお花見は
個人的に大好きで、100年後も日本に残っていてくれ!と強く思います。

さて、あたたかくなって外出がふえると

旅行先のグルメ、有名な絶景、はたまた偶然出会ったノラネコ

など、魅力的なシャッターチャンスもふえると思います。
そんな予期せぬシチュエーションでいい写真を撮るためには、スマホカメラの性能をフル活用したほいうがいいよね。

ということで今回は、使い所がムズかしい「ポートレートモード」のテクニックをシェアしたいと思います。それではいってみよー!

 

ボケ風エフェクトで、被写体くっきり

BEFORE

AFTER

そもそもポートレートモードとは、iPhoneに備わっている撮影モードでの1つで、被写体以外の部分を擬似的に「ボカす」ことができます。Androidなどにも似た機能があり「ぼかし」や「奥行き」などの名前なっていることも。

いわゆる一眼レフカメラの「ボケ」とは根本から異なる技術ですが、手軽にスマホでぼかせるのは大きなメリットです。

このボケの値を表現しているのが「F値」というもの。F2.8とか、F5.6とかそんな文字が画面に見えたらたぶんそれです。

この数字をすっごく雑に説明すると、

F値のルール
・F値が小さくなるほど、たくさんボケる
・F値が大きくなるほど、たくさんピントが合う

って感じです。

では上の作例を見てみてください。
どちらも被写体はキレイに入っていますが、右側の背景がボケている方がなんかいい感じに見えませんか?

ちょっとふわっとしているのでもう少し具体的にいうと、
背景がボケていることで、主題のたんぽぽ1点に目がいく
と思うんです。

この機能は
背景がごちゃごちゃしていて、被写体がわかりにくい
みたいな場合、かなり役立ちます。

ちなみに特にこのボケが使われるのは「ポートレート」と呼ばれる人物撮影のシーン。撮影モードの名前になるほどイメージがあったんでしょうね。

もちろんボケているからいい写真なわけじゃないですが、実際プロのフォトグラファーも、主題を際立たせるためにその他をぼかしているそうです。

ボケた背景に、こだわりを。

PHOTO

PHOTO

輪郭がぼやける、ぼやけないのラインがむずかしい

仕組みがわかったらあとは撮ってみよう!ということで、ほかの作例もみていきましょう。
猫の写真をみてください。お、毛づくろいをしていますねぇ、キレイ好きですねぇ。
毛並みもうつくし・・・と思ったらあれ、なんか毛の輪郭がぼやぼや。。
そうなんです、この撮影モードはシステムが自動で被写体を判断するので

・毛など輪郭や背景がこまかいパターン
・ムシなど被写体がちいさすぎるパターン

にはあまり向いていないと思います。
そこでポートレートモードで意識したいことは、大きく2つ。

1.ボケてもいい感じの背景をさがす
2.広めに撮ってトリミングする

ポイント1は、黄色い花がボケたとしても、背景は黄色くなりますよね。なので被写体の手前でも奥でも、背景にしてもよさそうなアングルをねらいましょう。ちなみに最近はF値をあとから変えられるようです。(すごすぎる)

ポイント2は、近づきすぎるとうまくモードが機能しないのと、ある程度の距離が必要だと被写体が小さくなってしまうためです。

アングルや編集、光の角度の話は、これまでの記事でお伝えしてきた通り。ここでも「表現したいところを伝わりやすくする」ためにテクニックを活用するのです!!!

では今日のまとめです!

<F値のルール>

・F値が小さくなるほど、たくさんボケる
・F値が大きくなるほど、たくさんピントが合う

撮影ポイントは

1.ボケてもいい感じの背景をさがす
2.広めに撮ってトリミングする

ポートレートモードなのに人物撮影がなくてスミマセン。。
でも今回のテクニックは、写真のなかで際立たせたいポイントがあるときにとっても便利。
友人や家族の撮影でもぜひ試してみてください。

本日も最後まで読んでくれてありがとうございます!
スマホのカメラはどこまで進化するのやら。。。
遠い目をしながら
じゃ、また。

 

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ライター紹介

Soh Iwasaki
コピーライター、フォトグラファー
1996 年生まれ、転勤族育ち。普段は広告デザイン会社にて、コピーライターとして働く。留学中のフィルムカメラとの出会いを
きっかけに写真にのめりこみ、2020 年より活動を開始。刹那的で繊細な瞬間を残すことを得意としている。2023 年に個展
「LIGHT ECHO」を開催。

【Instagram】:@sohiwasaki
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