樹の恵本舗 株式会社 中村 樹の恵本舗 株式会社 中村
ONLINE SHOP
MENU CLOSE
nakamura_230609_TOPgazou_4

スマホのカメラにできること。 vol.09

「かけがえのない日常をもっとたのしく、もっと見返したくなる1枚に」
このコラムでは普段広告クリエイターとしてデザイン会社で働くS o h が、スマートフォンで思い通りに写真を撮るコツをご紹介。いい写真が何かはむずかしいけど、あらゆる人の写真体験がよいものになりますように、そんな願いを込めたコラムです。

編集で印象をガラっと変えてみよう!

みなさまこんにちは、最近キーマカレーを炊飯器で作ったら底が焦げてしまったSohです。炊飯器って正直偉大すぎる発明だと思うのですが、友達になるには「技術の蒸らし」がまだまだ必要そうです。(なんか言ってそうで何も言ってないやないか)

さて、本日は「編集」ということで、写真編集の回です。前回は「エモい加工」がテーマでした。

回転、トリミング、色味の変更、コントラストの調整など、写真を撮る機会がむかしよりも圧倒的に身近になった現在では、上記の単語を見たことも多いはず。

今日はそんなスマホで撮るみなさんにざっくり編集(レタッチ)についてをシェアしたいと思います。それではいってみよー!

 

写真の編集(レタッチ)=調理なのだ!

BEFORE

AFTER

モノクロにするだけで水以外に見えてくる

今回の記事ではわかりやすくするため、写真編集=レタッチとさせていただきます。そもそもレタッチとは、伝えたい情報をより強固にし、1枚の印象を大きく左右する要素。だと考えています。

ちょっとわかりにくいので、レタッチを解説するのに最適な「料理」で例えてみましょう。みなさんが、いい!と思って撮った1枚の写真が「素材」だとすると、レタッチは「調理」みたいなものです。

写真=素材
レタッチ=調理

おいしくて新鮮な素材だとしても、調理で丸焦げにしてはダイナシ。反対に腐っている素材をプロの料理人が調理しても食べられませんよね。つまり、この2つのかけ算で1枚ができあがります。
この調理(レタッチ)の話でよく聞かれる質問が、
「これって加工してるんですか?」というもの。隠すつもりもないのでサクッと答えると、「おそらく世の中で見るほとんどの写真は加工しています。」
そして、加工はいい写真を見るために重要であり当たり前の要素です。レストランで食事する時、素材はそのままでてきませんよね。
なので、そもそも加工するのがよくない!みたいな考え方はナンセンスなのです・・・!
しかし、あくまで1枚をよく見せるための工程なのでやりすぎはいけません。調理のようなセオリーもちゃんとあるんですよ。

レタッチは「もっと伝えやすくする」ために!

PHOTO

PHOTO

じゃあ、Sohが普段どこをどうやってレタッチしてんのよ?をざっくりシェアしますね。
文章でレタッチのスキルを細かく紹介するには限界があるので、できるだけわかりやすくざっと書いてみます。
基本的には、伝えたいことを伝わりやすくするためにレタッチをします。
たとえば・・・

ハイライト  → 白が飛びすぎている場合はさげる
シャドウ   → 奥の光を見せたいため明るくしすぎない
コントラスト → もとから明暗差があるから少しだけあげる
露出     → 全体のバランスを見てうまく調整
トリミング  → 邪魔なものを切って主題が目立つようにする

いつもかならず触る部分はこのあたりですね。どんな被写体で、「どこを見せたいか」によるので正直正解はありませんが、見せたい部分を見えるようにして、見せたくないところを隠してあげるってイメージです。

ハイライトとシャドウを調整すると、モヤっとした雰囲気になることがあるのでそういうときはコントラストを上げて調整してあげます。

なんか文字で書くとすごくむずかしそうですが、みなさん普段からスマホを使っているなら大丈夫。こんなの友達との思い出を10枚ぐらい楽しくいじっていればなんとなくわかるようになります! どんどん触ってみて、自分のすきな色味や構図にしてみてくださいね!

では今日のまとめです!と、いつものようにいきたいところですが、
どんな写真かによりけりすぎるので、今回はこれだ!というのはむずかしそうです。。。
そのかわりと言ってはなんですが、今回はいつもより作例を多めに載せますね。
加工すればスマホでもここまで撮れるんだ!と思ってもらえたらうれしいな。

本日も最後まで読んでくれてありがとうございます!
撮れたてのいい素材を、オリジナルレシピで楽しむ。
サイコーな写真の遊び方の1つだと思います。
じゃ、また。

 

Product

ライター紹介

Soh Iwasaki
コピーライター、フォトグラファー
1996 年生まれ、転勤族育ち。普段は広告デザイン会社にて、コピーライターとして働く。留学中のフィルムカメラとの出会いを
きっかけに写真にのめりこみ、2020 年より活動を開始。刹那的で繊細な瞬間を残すことを得意としている。2023 年に個展
「LIGHT ECHO」を開催。

【Instagram】:@sohiwasaki
Back