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スマホのカメラにできること。 vol.03

「かけがえのない日常をもっとたのしく、もっと見返したくなる1枚に」
このコラムでは普段広告クリエイターとしてデザイン会社で働くS o h が、スマートフォンで思い通りに写真を撮るコツをご紹介。いい写真が何かはむずかしいけど、あらゆる人の写真体験がよいものになりますように、そんな願いを込めたコラムです。

雨の日がたのしくなる撮影テクニック

こんにちは、雨の日はいつもの天パが暴走しているSohです。秋の空気感が出てきて心地いい季節になってきましたね。とはいえ雨は1年中降るもの。

特に梅雨や夏の雨なんかは本当に勘弁してほしいです。
(ただでさえ生命活動ギリギリの気温なのだから。。。)
ま、自然に文句を言っても仕方がないし、どうせなら雨の日を楽しめちゃう人なりたいよね。
ということで今日シェアする撮り方は、雨の日に使える「反射テクニック」です。

被写体を水面の中にとじこめる!

BEFORE

AFTER

撮影時は逆さまに、その後の編集でもう一度天地を反転させています

雨といえば水たまり。小さい時は水たまりを見つけるたびに、一番高くしぶきをあげてやろうと水面に映るターゲットめがけて両足でジャンプしたなぁ。

さすがに今は飛び込まないけど水で滲んだ信号機のライトとか、波紋にゆらめく傘とか。水面はいつもとちょっとちがう世界を見れるマジックスポットだと思っています。

さ、まずは水面を見つけたら、撮りたいモノがうまく写り込む角度をさがしましょう。自分が直感的に「いいな」と思うところでOK。次は、スマホを逆さまにしながら水面に近づけてパシャリ。

つまりこんな感じ。

1,撮りたいモノがちょうどよく写る角度をさがす
2,スマホを逆さまにして水面の近くで撮る

こうすると、現実の世界が水鏡にうつりこんで天地が逆になったような1枚に。もちろん、水面ギリギリから少し角度をつけて水面の中の像だけを撮るのもNice!

いや〜雨の日は予想できない1枚が撮れるので梅雨も少し好きになれる気がします。いや、これは捉え方なのか・・・。

ちなみにこちらの作例は、散歩中にみつけた雑草。
モノクロにすることで、砂の粒と水面の質感がより目立っていていいですね。
雑草の「雑草力」というか、どんな場所でも力強く生きている感じに惹かれます。

水が写す光、水に写る世界

BEFORE

AFTER

(幻想的な水鏡の世界を、地上を走る車で強調してみました)

水面を見つけた時のテクニックをシェアしましたが、雨の日に反射するのは水たまりだけではありません。濡れて赤信号の色に染まったアスファルトとか、窓ガラスに反射する街の人々とか。

おもしろい、うつくしい、なぜか惹かれる、ようなアングルを自分で見つけて捕まえる。晴れの日にはない雨ならではのちいさな楽しみです。

今回は繁華街でパシャリ。地面が濡れていてかっこよくソリッドな印象で。
さまざまな要素が入ってくるので雨の日は街で撮るのが楽しいかもしれませんね。

最後の1枚は散歩中に見つけたお花です。シルエットが面白くて思わず撮ってしまいました。睡蓮みたいな葉の形が幻想的。
今回は全体を通してモノクロにしてみましたが、雨の日のテンションに合う気がします。

まとめです!
今日のテクニックはシンプルな2つ

1, 撮りたいモノがちょうどよく写る角度をさがす
2, スマホを逆さまにして水面の近くで撮る

結構簡単に再現できるし、フラッシュをONにしてもおもしろい写真が撮れるしオススメ。落として水没させないように注意しましょう。

まぁそんな感じで、(どんな感じや)いつもとちがう雨の日だからこそ、いつもとちがう魅力が見つかるよ!ということが伝えたかったのです。
俺も雨はあまり得意じゃなかったけど、いい写真が撮れると思えばそんなにわるくない気がします。

本日も最後まで読んでくれてありがとうございます!
みんなの雨の日が、少しでも楽しい日になりますように。

んじゃ、また。

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ライター紹介

Soh Iwasaki
コピーライター、フォトグラファー
1996 年生まれ、転勤族育ち。普段は広告デザイン会社にて、コピーライターとして働く。留学中のフィルムカメラとの出会いを
きっかけに写真にのめりこみ、2020 年より活動を開始。刹那的で繊細な瞬間を残すことを得意としている。2023 年に個展
「LIGHT ECHO」を開催。

【Instagram】:@sohiwasaki
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