「夜読む日記」
子供が生後半年になった。体がしっかりしてきて、目を見ると笑ってくれて、首が座って、寝返りまで打てる。
されるがままだった新生児の頃から比べるとかなり人間らしく、何を伝えたいのかもわかりやすくなったように思う。凄いことだ。私がいまこうしてヘラヘラと文章を書いている間にも子供は勝手に頑張って、勝手にできることを増やし続けているのだ。
妊娠した時、私はとてもうれしかったのと同時にとても不安だった。
わが家はフリーランスの夫婦共働き。お金の面や、自分の時間が無くなってしまうって本当なんだろうか?と、とにかくドキドキしっぱなしであった。
今回はそんな不安だったころの私の疑問をお母さんになって半年の私から回答してみたいと思う。いやあ~本当にずーっと不安だったなあ。
●子供は可愛い?
すごくかわいい。世界で一番かわいい。
私のおなかから出てきたけど、息子は全然私の一部じゃなかった!当然だけど。
自分の一部じゃないから何を考えているかもわからないし、きっと私の「大丈夫」はこの子の「大丈夫じゃない」だったり、その逆もこれからたくさんあったりするんだろうなあ~。
100パーセントは無理かもしれないけど、私発信の行動でなるべくこの子に嫌な思いをさせたくはないなと病院で二人きりの時に何回も何回も考えた。触ることもすごく緊張したなあ。
尊敬とかは別にしてもらわなくてもいいし、感謝とかもぜーんぜんしてもらわなくていいから、とにかく子供と仲良くゴキゲンに暮らしていけたらなと思っているよ。
●自分の人生の主役が自分から子供に切り替わるって本当?
あたりまえだけど子供が生まれたって自分が自分なことに変わりなかった!
自分が主役!ぜーんぜん主役!
自分は自分で息子は息子という感じ。
でも自分の人生が一本の映画だとしたら、最高のスピンオフ映画が並行して始まった!って気持ち。
自分の人生も楽しみだけど、楽しみがもう一つ増えちゃった。得したなあ。
●自分の時間が無くなって焦ったりしていない?
実はこれが一番怖かったんだけど、心配とは裏腹に全然焦ってない!
私は子供の頃に親に「ああしてほしかったなあ」「こうしてほしかったなあ」「あれは遠慮せずに主張すればよかったなあ」っていう後悔がすごく多くて、息子と接するときに、息子ができるだけそんな気持ちにならないように気を付けてる。至らないことだらけだとは思うけどさ。押し付けない程度にね。息子に丁寧に接していると小さい頃の自分の無念が成仏していくような気がするんだよね。
それで息子が幸せそうに笑うと超うれしい。
息子の人生は息子の人生だけど、なんだかそれを通してもう一度人生をはじめから経験している気分になって毎日新鮮に幸せ。これからまた言葉を覚えて、立って歩いて走るようになって、自転車の練習をしたり、誕生日やクリスマスを経験したり、学校に通ったり…その感動をまた経験できるなんてすごいことだ!私は時間が無くなって焦る!というよりも、人生が二倍になった気がしてそれがとても嬉しいよ。ああ~子供と出会えて本当に良かった。
まだまだ育児も半年分。だけどもう半年も経ってしまった。
ずっと先の話だと思うんだけど、いつか子供と離れる時が来るんだろうなと思うと全部の時間をできるだけ取りこぼさずに大切にしたいなって思える。
不安はきっと生きている限りずっと続くんだろうけど、それって別の言い方をすると大切にしたいってことなんだろうなと思う。大切にするよ。
私たちを親にさせてくれて本当にありがとう。突然この世界に呼び出してしまったけれどできるだけ幸せな方向に進めるように君の事をサポートするからね。
仲良くやっていこう。私もまだまだたくさん迷ったり間違えちゃったり、勝手に不安になることもあると思うけど、きっとぜーんぶなんとかなるよ。大丈夫。
これからもよろしくね。