
ちょっと気楽になった夜
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先延ばし癖の深刻なリスク
先延ばしは誰しも経験する身近な行動だからこそ、『まあ、よくあること』と軽視されがちですが、その裏に潜むリスクはわりと深刻なんですよね 。
日常的な『ちょっと後で』の積み重ねが、心理的負債、依存症、生産性低下、健康問題、人間関係の悪化、といった負のスパイラルを引き起こします 。
特に社会人のように未完了タスクが常にある環境では、この悪癖が雪だるま式に悪影響を及ぼす危険性が高いのです 。
先延ばしの最も直接的なリスクは、心理的負債の蓄積です 。
完了したタスクよりも未完了のタスクが強く記憶に残る心理現象があり、脳が『未解決のプレッシャー』をバックグラウンドで処理し続ける結果、認知リソースを消耗します 。
『未解決のタスク』があればあるほどそのリソースは増加し、心理的ダメージの多重責務者になってしまうんですね 。
これが続くと『やらなければ』という焦燥感と『できていない』という罪悪感が重なり、自己効力感が著しく低下していまいます 。
先延ばしのもう一つの重大なリスクは、即時的快楽への依存です 。
タスクに伴うストレスや不安を避けるため、SNSや動画視聴、ゲームといった即時的な快楽を得る行動に逃避しがち 。
これは人間の脳は目先のご褒美を過大評価し、後から得られるご褒美を過小評価する性質があるためです 。
特にSNSやショート動画の『無限スクロール』は、変動報酬スケジュールを利用して依存性を高める設計が施されており、ギャンブルに似た中毒性を生んでしまいます 。
未完了タスクを思い出すとストレスがトリガーされ、即時的快楽が『解決策』として条件付けられ、快楽は一時的な気晴らしを提供しますが、根本的なクロージャー(完結感)は得られず、罪悪感や不協和が再燃 。
結果、さらなる快楽を求め、行動依存のリスクが高まります 。
先延ばしは単発の行動ではなく、『ストレス→快楽依存→さらなる先延ばし→心理的負債増大』の悪循環を形成し、このスパイラルは自己制御力やモチベーションを徐々に削ぎ、自力で抜け出すのが難しくなるということです 。
これらの多層的なリスクを軽減するには、未完了タスクをゼロにする非現実的な目標ではなく、計画性と『今日のクロージャー(完結感)』を重視することが有効です 。
社会人のタスクは動的で完結することはありません 。
働いている以上は永遠に『To be continue』が続くからこそ優先順位を明確にし、計画性を持ち、『今日ここまでやったからOK』というクロージャー(完結感)を意図的に得ることで心理的負債を管理できるのです 。
そうやって計画的なクロージャー(完結感)を得られれば、即時的快楽への過度な依存が減り、SNSや動画などの娯楽は『適度な楽しみ』として健全に取り入れられるようになります 。
これが本当の『リラックス』なんですよ 。
