
夏バテ知らずの体をつくる
“冷やしすぎない”暮らし方

今年の夏は例年以上に暑さを感じますよね。 夏は室内外の温度差による自律神経の乱れ、発汗による水分不足、熱帯夜による睡眠不足、冷たいものの摂りすぎや冷房の効きすぎによる冷えや血行不良、胃腸の乱れなど夏特有の環境や生活習慣によって身体の不調を感じやすくなります。 今回は不調を招かない、不調を長引かせないためにできることについてご紹介します。
■エアコンの温度設定
暑い夏を過ごし、乗り切るためにはエアコンが欠かせませんよね。
例えば室外の気温が28℃で、暑いからとエアコンの温度を18℃〜20℃に設定している人もいますが、室外と室内で10℃近くも差が出てしまいます。 室外と室内で室5℃以上温度差があると自律神経が乱れやすくなると言われています。
自律神経が乱れると倦怠感や睡眠の質の低下などの不調を招きやすくなります。
夏の室内温度の目安は日中は26〜28℃、夜は就寝の1〜2時間前から寝室を冷やし就寝時に27〜28℃と極端に冷やしすぎないようにしましょう。
■体温調節機能を鍛えて熱中症対策
人の身体は発汗によって体温を下げる機能があります。
暑さ対策にエアコンは欠かせないですが、エアコンの効いた部屋で過ごす日々が続くと体温調節機能が衰え、汗をかきづらくなり、熱中症のリスクが高まりやすくなります。
エアコンの温度設定を冷やしすぎない、エアコンの効いた室内で過ごすことが多い人は適度な運動や入浴によって汗をかける身体作りにしておくことが大切です。
■入浴と睡眠の質の向上
暑いからとシャワーだけで済ませている人も多いと思いますが、日中の汗、エアコン、冷たい食べ物によって体は冷えているため、入浴で冷えをケアすることもおすすめです。
入浴前にコップ一杯の水を飲み、38℃くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かることで血行促進され、日中の冷えた体を温めることができます。
お風呂上がりにもコップ一杯の水を飲みしっかり水分補給をしましょう。
38℃くらいのぬるめのお湯につかることで副交感神経が優位になり、体がリラックスモードになります。 また、人の身体は体温が下がることで眠気を感じるため、寝る2〜3時間前くらいにぬるめのお湯につかり身体の深部体温を一時的に上げ、寝る頃に深部体温が下がることで寝つきが良くなります。
■まとめ
夏の暑さによる不調を招かない、長引かせないためにもこまめな水分補給をする、体を冷やしすぎない食事内容でしっかり栄養のあるものを食べる、体を冷やしすぎない室内環境にする、しっかり睡眠を取り、疲れをリセットするなど普段の生活習慣や環境を意識してみてください。