
ちょっと気楽になった夜
お悩み相談の痛快なアドバイスが人気。
人生の格言で多くの人の心を動かすDJあおいが
あなたの夜をちょっと気楽にします。
愛着のあるものに囲まれた環境は天国
先日、愛用しているパソコンがクラッシュしてしまいまして、勝手に再起動を繰り返したり、無事にトップ画面に行けたかと思えばトラックパッドやキーボードが反応しなかったり、もはや電力を消費するだけのオブジェに成り下がってしまいました 。
もう10年も使用しているので寿命と言われればそうなのかもしれません 。
後々のことを考えたら新しいパソコンを買った方がコスパもいいのかもしれません。
ですが『愛着』ってあるじゃないですか 。
その効率的な理論を超越した『愛着』が私の中で起動してしまい、クラッシュしてしまったパソコンをなんとか復元するマインドに支配されてしまったのです 。
このパソコンよりも高性能なパソコンはあるし、このパソコンよりも安価でちゃんと仕事をしてくれるパソコンもある、そして買い替えるための残高も預金通帳にある 。
でも、このパソコンはこのパソコンしかないじゃないですか 。
もう世界に一台だけの唯一無二なパソコンじゃないですか 。
そう思うともう居ても立っても居られなくて、専門的な知識など皆無と言っていいほどの私が、スマホで情報を収集したり、サポートセンターに電話して相談したり、悪戦苦闘すること丸々48時間、3時間の睡眠を除けば訳45時間のあいだ、気がつけば食事もバナナしか食べておらず、ずっとパソコンの修復に没頭していたのです 。
その甲斐もあってなんとか復旧に成功したのですが、その時刻はド深夜の午前3時。
にも拘らず、あまりにも嬉し過ぎてこの歓喜の気持ちを誰かと共有したく、家族を叩き起こし共に復旧の喜びを分かち合いました 。
今は救ってあげたパソコンを恋人を見るような目で見つめながら一杯やっているところです 。
これだけ嬉しいということは、もし復旧できなかったケースを想像すると、壮絶な喪失感に見舞われたでしょう 。
もしかしたら数週間立ち直れなかったかもしれないし、なんなら壊れたパソコンを棺に入れてお葬式をしてもらいお墓まで建てていたのかもしれません 。
愛着が付いてしまうとそれはもう『モノ』ではなく『生き物』と同等の存在になるんですよね 。
よくよく考えたら身の回りには愛着があるものばかりなんです 。
スマホも10年近く使っているし、ボールペンも芯を換えながら学生時代から使っているし、本なんて電書で読めるのにずっと本棚に入れて大切にしているし 。
愛着のある生き物と同等の存在に囲まれている環境って、ものすごくリラックスできる環境になるんですよね 。
若い頃はどうしても新しいものに価値を見出してしまいがちで、新しい服や最新のスマホが魅力的に見えるのかもしれませんが、もっと自分の所有物を大切にした方がいいかと思います 。
大切に扱っていれば所有物に愛着が湧き、その所有物はあなたに安らぎを与えてくれるものになるのではないでしょうか 。
幼少期の頃から『ものは大切に』と教え込まれてきたと思いますが、その意味を実感できると思いますよ 。
