適当に選んで使ってない? 自分に合った美顔器の選び方
近年、フェイシャル、ボディ、スカルプ、脱毛、シャワーヘッドなどさまざまな美容機器が登場していて人気ですね。 美顔器を購入する際に“今話題だから” “良いという口コミを見たから” という理由で購入する人も多く、中には“購入してすぐは使っていたけど、だんだん使わなくなった”という人も。 その理由のほとんどは「効果を感じられなかった」「飽きた」「面倒くさくなった」が大半です。 今回は、エステティシャンの筆者が自分にあった美顔器の選び方についてご紹介します。
■効果を感じるために、自分の悩みを明確にし、アプローチする機能を持つ美顔器を選ぶこと
さまざまな美顔器がありますが、美顔器によって機能や特徴が異なります。
自分の肌悩みに合ったモードが搭載されていないものを購入していたり、きちんと機能を使えていない、そもそも使い方を間違っていると「効果を感じられなかった」という現象を招きやすくなります。
① 自分の肌悩みを明確にする
まずは自分の肌悩みは何か、どの層のレベルなのかを明確にしましょう。
・ザラつき、ゴワつきのないキメの整った肌にしたい(角質ケア)
・乾燥が気になる、肌のうるおいを高めたい(保水力)
・敏感でゆらぎやすい、肌を強くしたい(肌体力)
・繰り返す肌荒れ、ニキビ、ニキビ跡をなんとかしたい(肌体力、修復力)
・くすみ、年齢とともにうっすらシミがあらわれはじめた、明るい肌にしたい(メラニンケア)
という場合は【角質層レベルの悩み】です。
・肌のハリ、弾力が落ちてきた、維持したい(コラーゲン、エラスチンケア)
・乾燥による目元や口元の小ジワが気になる(コラーゲンケア)
という場合は【真皮層レベルの悩み】です。
・くすみ顔を明るくしたい(血行促進)
・むくみ顔をすっきりさせたい(リンパ促進)
・頬の位置、フェイスラインの位置が低下してきた、法令線が深くなってきた(筋肉ケア) という場合は【皮下組織レベルの悩み】です。
(2)悩みに合った美顔器の機能を選ぶ
角質層レベルの悩みには【イオン導入・超音波、エレクトロポレーション】がおすすめです。
イオン導入とは表皮層に美容成分を届けることが特徴です。 美容成分によってうるおいを補う、肌体力を高める、くすみをケアする、乾燥毛穴を引き締める、ニキビやニキビ跡をケアするのに適しています。
超音波とは何千回、何万回もの振動によるマッサージ効果、美容成分を届けることが特徴です。 くすみケア、むくみケア、毛穴の汚れを浮かせるなどに適しています。
エレクトロポレーションとは角質層から真皮層まで美容成分を届けることが特徴です。 うるおい、ハリ、弾力を高めたい、シワ予防、長年のニキビ跡のケアなどに適しています。
真皮層レベルの悩みには【エレクトロポレーション、LED、イオン導入】がおすすめです。
エレクトロポレーションとは角質層から真皮層まで美容成分を届けることが特徴です。 ヒアルロン酸やコラーゲンなどを導入することで肌のうるおい、ハリ、弾力を高めたい、シワ予防に適しています。
LED(可視光線)とは色によって波長が異なり、コラーゲンの生成サポート、メラニンの排出サポート、鎮静などができることが特徴です。 肌のキメや質感を整えたい、くすみやニキビケア、肌のハリを維持したい場合に適しています。
皮下組織レベルの悩みには【EMS、RF(ラジオ波)】がおすすめです。
EMSとは筋肉層を引き締めることが特徴です。フェイスラインのたるみ、筋力の低下によって目立つ法令線やマリオネットライン、頬の毛穴の引き締めに適しています。
RF(ラジオ波)とは細胞に振動を与えることで摩擦熱が生じ、血行促進、リンパ促進、肌のハリやツヤを高めることが特徴です。 肌のくすみケア、ハリやツヤを高めたい、むくみをケアしたい場合に適しています。
近年の美顔器は比較的クオリティが高く、効果を感じやすい物が増えています。
「効果を感じられなかった」という人は、自分の悩みに合った機能ではなかったり、即効性を求め過ぎていないでしょうか? 自分の悩みに合った機能が搭載されているものを選び、コツコツと続けると肌は変化するので、ぜひ参考にしてみてください。